2017-02-09から1日間の記事一覧

2017/2/8, Wed.

青空のなかに雲多し――地に積もったのがしばらく経ち、溶けかけて水っぽくなるとともに、砂土が混ざって色を灰に濁らせた雪氷のようである。風はそれなりに冷たく、顔の前に幕のようにはだかるが、気温はそれなりに高いようで、空中に細かな虫が湧いて、何度…

2017/2/7, Tue.

往路、濡れたような薄暗い夕刻。下部の欠けて岩石めいた薄白い月が、凪いだ夕青の空に浮いており、頬紅のような暈も殊更に広がらずうっすらとその周囲を彩っている。空気はよく動いて、風が耳元でばたばたと音を立てる。 * 帰路、裏通りの空気は相変わらず…

2017/2/6, Mon.

朝には陽射しが寝床に入って来ていたが、家を発った一一時台には薄暗いほどの曇りになっており、玄関を抜けた時から雨の気配も嗅ぎ取られ、懸念された――実際、一〇分ほどしてから、往路を行っているあいだに散るものが始まったのだが、ひどく微かで、服の上…