2016/10/20, Thu.

 快晴の日で、カーテンをひらくと眩しい光が射しこんできて、二枚の布団に覆われていては暑く、窓をひらいた。そのまままどろんで、顔に熱線を受けて、瞼を薄くひらいてみると、空は光が満ち満ちているせいで青さが薄まり、まるで実際とは反対に薄雲が全体に混ぜこまれているかのような稀薄さである。

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 青く暗んだ黄昏れのなかで腕時計に目を凝らしながら、余裕はあるので急がずにペダルを漕いでいく。立ちあがった際に身の内に、汗が滲むというほどではないが、温もりが湧いているのに気付き、さらにそれが周囲を過ぎて行くというよりは肌に重なり留まるかのような風に涼しくされるのを感じて、快さを持った。