2017/1/14, Sat.

 この冬一番の冷えこみと前日から言われていただけあって、寒い日だった。居間に上がって行くと、母親が、雪がちょっと降ってきたと言うので窓に目を向ければ、確かに細かなものが散っている。食事中にも消えたかと思いきやまた軽く舞うのに、母親が風花、と洩らしたのが耳に残った。

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 出た頃には雪も消えて、弱く陽が射す瞬間もあったが、息を切らしながら林中の急坂を上って街道に出ると、正面から顔に当たる空気の感触が、さすがに冷たく、硬質である。ここ一週間ほどのそれよりも一段階以上深く冬に踏みこんだ感覚で、今冬一の冷えこみとの言が証される。

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 通りを渡って林中の坂へ。下って行くと、沢の上に茂った枝葉の網のなかに、色濃いピンク色が点じられているのに気付いて、初めは孤立して一つ、慎ましく映ったのが、近づくにつれて葉陰から新たにいくつか現れて、常緑の葉色の厚みと良い対照となる紅の山茶花である。

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