2017/1/23, Mon.

 アイロン掛けをするために台を卓上に置いて器具のスイッチを入れ、アイロンの表面が熱されるのを待っているあいだに、ソファにもたれて空を眺めた。青みもないではなく、明るめの空気ではあるが、雲が結構覆っていて、かき混ぜられて粘りのあるような風合いである。

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 帰路、寒さに耳が痛む。ざらざら、と言うよりはぎざぎざとした質感に、耳が触れられているのではなく、耳そのものが凍って欠けてその形になったかのような感触である。帰り着いて室内の温暖な空気のなかに入ると、外にいた時よりもかえってじりじりと灼くような刺激が強まった。