2017/4/18, Tue.

 往路。歩いているうちに服のなかに熱が籠るのが感じられて、前髪の裏もやや湿って来るような気温の高さである。空は雲混じりの薄く柔らかい青さで、ところどころに形を成す雲の塊もあるその前を、街道を渡る電線に止まった燕が黒い影となって鳴きを落とし、二つに分かれた尾羽根の形がよく映った。裏通りを行っているあいだにも、ふと見上げた拍子に、随分と高く遠くを飛んでいるようで小さな鳶の姿が、声を降らせもせず、飛行機のように滑らかにゆっくりと滑って行くのに、首を傾け傾け歩く。桜の時節が終わりかけていた。

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