2019/4/22, Mon.

 一二時四五分までぐずぐずと寝過ごす。ベッドを抜け出すと、コンピューターに寄り、Twitterをちょっと眺めてから部屋を出て上階に行った。母親は不在、特に書き置きはなかったが、「K」の仕事だろう。となると今日もこちらが夕食の支度をしなければならないことになる。ところが日記は、まだ二〇日の分も完成しておらず、なかなか時間がない。便所に行って排便したあと、冷蔵庫から揚げた筍や、あれは鮪だろうか、やはり揚げられた何かの魚肉が乗った皿を取り出し、電子レンジで一分温めるとともに米をよそった。そうして卓に就いて食事を取る。新聞の一面を見やると、自民党衆院補選で二敗という記事が右手にあり、左手にはスリランカ同時多発テロ、二〇〇人超が死亡とのセンセーショナルな事件が報じられていた。それらを読みながらものを食う。スリランカと言えば仏教徒であるシンハラ人とヒンドゥー教徒であるタミル人のあいだで長く内戦が繰り広げられてきた土地だが、今回の事件は教会が現場になっていることからしても、どうもキリスト教徒を標的として狙ったものである線が濃厚らしい。一面を読み終えると新聞をひらいて、国際面の関連記事も読みつつバナナを食べた。そうして薬を飲んで台所に移り、食器を洗ってから下階に戻ってくるとコンピューターの前に立ち、前日の記録を付けるとともに今日の記事を作成した。音楽は今日もまた、FISHMANS『Oh! Mountain』を流しだしている。"土曜日の夜"が終わったところでコンピューターの動作速度を回復させるために再起動を行った。あいだは神崎繁『内乱の政治哲学――忘却と制圧』を瞥見しながら待つ。そうして再起動がなされると、日記を書き出し、この日のことを先にここまで書くともう一時五〇分を迎えている。これから二〇日、二一日の記事を出来る限り綴らなければならない。
 三時四〇分直前までほぼ二時間のあいだ作文。BGMには、FISHMANS『Oh! Mountain』の次にはBill Evans Trio『The Complete Village Vanguard Recordings, 1961』(Disc 3)を流した。その後はDominique Visse; Ensemble Clement Janequin『Janequin: Le Chant Des Oyseaulx』。これは一昨日、T田にCD-Rに焼いてもらったもので、彼のクラシック選集に収録されていたクレマン・ジャヌカン "鳥の歌"のオリジナル音源である。二〇日の記事は完成。二一日の記事も午後四時前のあたりまで進めて、二時間ぶっ通しでコンピューターの前に座り打鍵をしているとさすがに結構疲れるので、休みがてら本を読むことにしてベッドに移った。それで神崎繁『内乱の政治哲学――忘却と制圧』を読むのだが、例によって途中で目を閉じてしまい、曖昧な意識の状態がいくらか続いた。読みはじめから三〇分ほどは定かに起きていたはずだが、それから一時間半ほどは意識が定かならず、断続的に目覚めたり眠りの落ちたりを繰り返して、六時頃からふたたび何とか読書に復帰したはずだ。そうして六時半まで読んだところで、そろそろ家事をしなければならないというわけで、上階に行った。居間の食卓灯を灯し、風呂場に行って浴槽を洗ったあと、台所に出て、茄子の炒め物を作ることにした。茄子を三本、冷蔵庫から取り出し、蔕を取って上下に半分に切ると、それぞれの塊を薄切りにしていった。それで水を張った洗い桶のなかに浸けておく。次に椎茸、そしてハーフベーコンを切り、フライパンに油を引いたそのなかにチューブのニンニクを落として加熱した。フライパンを傾けて油とニンニクを全体に広げ、それから笊に上げた茄子と椎茸を投入、ばちばちと激しい音が立つ。蓋をして熱しつつ時折り蓋を取ってフライパンを振る。そうする一方で味噌汁のために玉ねぎと、ふたたび椎茸二つを切り分けた。野菜を切り終えた頃には炒め物に大方火が通っていたので、醤油を垂らし掛けて絡めて完成、一方、隣の焜炉に仕掛けておいた小鍋に玉ねぎと椎茸絵を入れて、粉の出汁を振った。それでしばらく煮込んで、玉ねぎが柔らかくなったところでチューブの味噌をお玉に押し出して搔き混ぜた。それで二品が完成、加えてこちらはレトルトのカレーを食べることにして、玄関の戸棚からパウチを取ってもう一つのフライパンに水を汲んで火に掛けていると、母親が帰ってきた。とても疲れたと言う。カレーが温まるあいだにこちらはもうその他の料理をよそってしまい、卓に就いて食べはじめた。炒め物と味噌汁に、冷蔵庫のなかに残っていたサラダや菜っ葉である。それらを食べているあいだにカレーが充分加熱されたので、台所に行って火傷しないようにパウチを沸騰した湯のなかから取り出し、鋏で切って大皿に盛った米の上に掛けた。そうして卓に移ってそれも食す。すべて食べ終えると台所で洗い物を片付け、一旦下階に下りた。日記を書かなければならないのだが、やる気が湧かないのでベッドに移って神崎繁『内乱の政治哲学――忘却と制圧』を読んだ。先ほど眠りを確保したので、今度は眠気に妨げられることもなく、はっきりとした意識で一時間読み続け、八時半に至ると上階に行った。父親が帰ってきていた。先に風呂に入ってしまえと促すのでそれに従って入浴に行き、さほど長く浸からず出てきてから炬燵テーブルの上に台を用意してアイロン掛けである。ニュースに目をやりながら――統一地方選衆院補選の結果であったり、ノートルダム大聖堂に集まった寄付金に比して貧困層には何の対策もなされていないとパリでデモが起こっているとの報道であったり――シャツ三枚にエプロン一枚を処理し、そうして冷蔵庫から「キリンレモン」の缶を一つ取ると、それを持って自室に帰った。炭酸飲料を、直接缶に口をつけて飲みながら少々だらだらとし、一〇時を越えてからふたたび日記を書きはじめた。Ensemble Clement Janequinの合唱をヘッドフォンで聞きながら先にこの日の分をここまで綴って一〇時半、さてこれから二一日の分を書き記すか、それとも翌日に回してしまうか。
 二一日の記事を書き進めた。Keith Jarrett & Charlie Haden『Jasmine』を背景に打鍵を続けて、書きはじめてからちょうど一時間経って一一時一一分に至ったところで残りは翌日の自分に任せることにした。そうしてベッドに移って読書。神崎繁『内乱の政治哲学――忘却と制圧』。第一部「内乱の政治哲学」の二度目を読み終え、第二部「「始まりの制圧」に向けて」にちょっと入ったところで力尽き、一時半に就床した。


・作文
 13:40 - 15:38 = 1時間58分
 22:11 - 23:11 = 1時間
 計: 2時間58分

・読書
 15:57 - 18:30 = (一時間半引いて)1時間3分
 19:32 - 20:32 = 1時間
 23:16 - 25:27 = 2時間11分
 計: 4時間14分

  • 神崎繁『内乱の政治哲学――忘却と制圧』: 22 - 118

・睡眠
 1:35 - 12:45 = 11時間10分

・音楽