2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2014/3/31, Mon.

遅く寝てしまってとんでもない寝坊をするのではないかと不安だったが十時には起きた。カレーがつくってあって、スープと魚のソテーと一緒に食べた。食事中電話がかかってきて出ると、めずらしくこちらの名前を告げられ、なにかと思えば年金機構で――正確には…

2014/3/30, Sun.

疲れていたけれど律儀にストレッチをこなすくらいの気力は残っていて、ベッドに入ってからも『族長の秋』をぼそぼそとつぶやいたが全身に重力がかかるように薄く広がった疲労のなかで意識は薄れていき、途中で声が出なくなっていつの間にか眠っていた。ひど…

2014/3/29, Sat.

十時まで長く寝てしまい、引っ張りつづけたゴムをはなしたときのようなだらりとした倦怠があった。リビングに上がると寝間着姿の父がインスタントの味噌汁に湯をつぎ、おにぎりを食べようとしていた。色にむらのある焼きそばをレンジであたためて父と向かい…

2014/3/28, Fri.

三時半に目覚めて四時間半の睡眠では心もとないともう一度寝たのがまちがいで、九時まで眠ってしまい、はやめに床についた甲斐がまったくなかった。『Mingus Ah Um』を流しながら昨日の日記を書いた。書き終わると十一時を過ぎていた。風呂を洗い、茶を入れ…

2014/3/27, Thu.

眠る前にちょっと進めようとKew Gardensにとりかかったのがまちがいで、軽い気持ちではじめたつもりが例の融通のきかないこだわりが出てきて、ひとつの描写がどのような情景を書いているのか考えこみ、結論が出たら出たで原文との兼ね合いを考慮しながらそれ…

2014/3/26, Wed.

六時に目覚めて頭もはっきりしていたしこれはすぐに起きられそうだと思っていたらその油断が容易に二度寝を招いて気づけば八時半になっていた。米、味噌汁、キャベツの炒めものを食べながら久しぶりに新聞を読んだ、とはいっても食事のあいだの手持ち無沙汰…

2014/3/25, Tue.

六時に目覚めても起きるのは九時になった。朝食をとって、昨日の日記を片づけた。いいかげんな態度でしか書けなかったことは情けないが、その日の日記がきちんと書けるか否かというのは日記を書くそのときではなくて、一日を過ごしているあいだにすでに決ま…

2014/3/24, Mon.

十一時に起きて米と味噌汁とチキンソテーとブロッコリーを食べて一時半ごろからようやく活動しはじめて皿を洗ったり風呂を洗ったりOmar Sosa『Calma』を流して高橋悠治『カフカ/夜の時間 メモ・ランダム』を読んで読み終わってメモによるとどうやらこのタイ…

2014/3/23, Sun.

カーテンの隙間から射しこむ光が顔に直撃して二度寝から覚めた。十一時だった。食事をしながら高橋悠治『カフカ/夜の時間 メモ・ランダム』を読んで、カフカの日記を読まずに死ぬわけにはいかないと思った。Istvan Kertesz & London Symphony Orchestra『Dv…

2014/3/22, Sat.

起きられるか自信がなかったが問題なく七時半に起床して、久しぶりに朝食らしい時間に朝食を食べた。やわらかいサバの煮つけをご飯と一緒に口に含むと、甘じょっぱさが米を包み、ふっくらと溶けて非常に美味だった。途中から母がブロッコリーをゆではじめて…

2014/3/21, Fri.

八時に目ざめたときにそのまま起床することも不可能ではなかったが、まぶたの重さからしていま起きてもどうせまた眠ることは知れていた。だから二度寝の誘惑には何の疑問もなくしたがったけれど、それにしても正午前まで寝てしまうとは。しかし昨夜は結局寝…

2014/3/20, Thu.

橋爪亮督『As We Breathe』は以前一度借りたのがいつだったのかもはや覚えていないけれど、そのころはちっともおもしろいと思わなかったはずが、今回きちんと聞いたわけではないが普通に楽しめるようにはなっていて自分の成長を感じつつ阿部公彦『小説的思考…

2014/3/19, Wed.

九時ごろ目を覚ました重苦しい意識が寝足りなさを訴えたのは、昨夜、労働の行き帰りの情景だけを書いておこうととりかかったら予想外に時間がかかって眠るのが二時過ぎになってしまったためで、そのためにウルフ『灯台へ』を読み切ることもできなかった。昼…

2014/3/18, Tue.

スーツを身にまとったままベッドになかば寝転がってウルフ『灯台へ』を読んでいると、車に乗ったときのようなにおいがどこからか湧いて鼻をくすぐり、それがまさに車酔いのような頭痛を引き起こした。あるいはそれはRadiohead『Kid A』の無機質で鬱々とした…

2014/3/17, Mon.

あけたカーテンの隙間から陽の光が射しこみ、棚に置かれた本の前に薄明るい柱を立てた。じっと見ていても変化の瞬間はとらえられないが、ただいつの間にか色みが増していることに気づく。外を眺めると太陽は顔を出したところで、空には繊細なグラデーション…

2014/3/16, Sun.

寝坊していると人が訪れたらしいばたばたとした気配が上階から聞こえた。I.Yさんが来るという話は聞いていた。起きると二人は墓参りにいったらしく、無人のリビングできのこと卵の汁を二杯飲んだ。読書会が一時からなのか二時からなのかわからず、一時からだ…

2014/3/15, Sat.

枕の上にあぐらをかいて『族長の秋』を暗唱しているとゆるく組んだ両手とそれを置いた右足が一体化したような感じがあって、それは自律訓練法が成功したときの重さと同じだった。ひどく久しぶりに携帯のアラームをセットして眠ったけれど、それが作動しはじ…

2014/3/14, Fri.

部屋にはティッシュがなかった。ポケットティッシュはあるけれど、箱はなかった。机の端のあいたスペースを見るたびに持ってこなきゃと思いだして、部屋を出るたびに忘れた。ハムエッグを焼いて食べた。味噌汁のネギが甘かった。 Jimi Hendrix『Blue Wild An…

2014/3/13, Thu.

寝床に横たわっているうちは鼻がつまってしかたがなかったけれど、起き上がると息が通った。ネギとイカとエビが同居した奇妙な味のカレーは一晩置くと不思議にそれぞれの味が溶けあって調和していた。Paul Motian『At The Village Vanguard』と『On Broadway…

2014/3/12, Wed.

最高気温十六度にしては寒い朝だった。フライパンに入ったチャーハンを熱した。時間がたって少しぐちゃっとしたそれを木べらでばらした。底にくっついた薄膜がかすかに煙を上げた。あたたまりきらなかったチャーハンと、電子レンジのなかであたたまりすぎた…

2014/3/11, Tue.

東京の西の端から上野まで、雲をひとつも見かけなかった。 そんな日はいままでに絶えてなかった。その下を歩いているだけで気分が浮き立って自然と笑みがこぼれるような、あさましいまでの晴れ空だった。何もないまっさらな晴天をただ飛行機だけが白線をたな…

2014/3/10, Mon.

朝早く起きてまだ外は薄青いと思っていたのもつかの間、ふりむけばカーテンが光をはらんでいて、ひらくと光球が南天に堂々とあらわれていた。雲のすじがオレンジに染まって左右に長く伸びていた。久々に早朝の太陽を浴びたのでたまにはメロウでスムースな音…

2014/3/9, Sun.

どうしてこうも起きられないのかといえば夜更かしをしているからに決まっていた。正午を過ぎて階段を昇ると、まったくまだ起きないよ、という母の声が聞こえたので、すいません、とつぶやきながらリビングに出るとYさんが笑みを見せた。父は自治会の会合で出…

2014/3/8, Sat.

七時以来何度も目を覚ましたが起床には至らず、結局またも正午を過ぎて、出かけていた母が帰ってからようやく寝床を抜けだした。稲荷寿司、わかめと卵の入った汁を飲み、食後、電話をかけた。地元の祭りの会に入らないかとの誘いを断るためで、母がメモして…

2014/3/7, Fri.

昨夜寝る前にベッドの上でストレッチをしていると、ほんの小さな解離めいた瞬間が訪れた。驚きをともなってはっと夢見から醒めるように、自分の存在がいつの間にかいまこのときに至っていることを意識した。今日の労働や昨日Nと会ったことはもちろん覚えてい…

2014/3/6, Thu.

正午を過ぎて起きるという体たらくは避けたものの、十時起床ではまだまだ遅い。まどろみのなかで左胸の下部が針で刺すようにちくりちくりと痛むのを感じた。米と肉と味噌汁を食べたあとに、近藤和彦『Substance』を流しながら日記を書き、空気公団『子ども』…

2014/3/5, Wed.

駅近くの路地裏を歩いているとラーメンの屋台を見つけた。白衣をつけた店員の短い袖からたくましい上腕がちらちらと見える。麺をふる動きに合わせて血色のいい腕の筋肉が締まり、飛び散る汗に濡れひかる。顔は見えないが、Yの面影をそこに見るようでもあった…

2014/3/4, Tue.

ベッドから立ち上がった瞬間に揺れた頭の重さで水が足りないことがわかった。コップについだ水をあられもなく飲みくだしているあいだは息がつけず、一口ごとに冷たさが身に染みわたっていくその過程は水をとりこみながら水に溺れていくようでもあった。食事…

2014/3/3, Mon.

UA『ハルトライブ』を流しながら日記を書いたあとに一年前の日記を読み返したけれど、まるで話にならないゴミそのもの、まずもって文章とすら認められないもので、Hさんはよくもこんな糞尿以下の代物をこのころから読んでくれていたものだと今さらながら頭が…

2014/3/2, Sun.

帰宅して風呂に入ったあと、午前二時だというのに何を思ったかカップうどんを食べてしまってはすぐには眠れないのも当然だった。日中の活動時間のわりには疲れも眠気もそれほどではない夜で、食べながらプルーストを読む気力すらあった。三時頃まで読んでか…