2018/1/31, Wed.

 例によって、三時前のあたりで一度覚めた。薬を服用して寝付いたのだが、五時か六時かそのくらいでふたたび目覚めて、この時、尿意があったので便所に立ったのだが、その行き帰り、空気が寒いにしても、身体がやたらとぶるぶる震えて止まらなかった。何かしら、神経がおかしいのだと思う。床に戻ると、しばらく腰をもぞもぞと動かしながら温まり、最終的に九時まで眠り続けた。
 上階に行き、母親に挨拶をして、ストーブの前で少々温まってから、洗面所に行って髪を梳かすとともに顔を洗う。さらに嗽もしてから食事を用意する。前夜と同じメニューである。食べるあいだ、意識が逸れがちではあったと思うが、ものを口に運び、咀嚼している現在を意識するようにした。食事を終えると皿を洗い、風呂洗いもして、白湯を持って自室に戻る。
 コンピューターを点けて前日の記録を付けたり、この日の記事を作ったりすると、この日も早速、読書に入った。トリスタン・グーリー/屋代通子訳『日常を探検に変える ナチュラル・エクスプローラーのすすめ』を音読していく。読書のあいだ、ふと顔を上げて窓のほうを見やると、希薄な色の青空に、山の稜線の近くにすっと飛行機雲が通っていた。棕櫚の葉が、風で少々揺らされている。
 正午前まで読むと、インターネットを覗いて、ちょっと娯楽的な時間を作ってから、昼食を取りに行った。レトルトのキーマカレーが、露芯式ストーブの熱を利用して、温められていた。それを母親と分け合って米に掛け、ほか、朝と同じく汁物とサラダである。カレーはなかなか美味く感じられた。(……)
 林檎も食べて食事を終えると、台所に移り、皿洗いをする。ストーブの上で沸いていた薬缶の湯を使うようにと母親が言うので、洗い桶のなかに食器を入れた上から湯を注ぎ、洗剤も混ぜてちょっと揺らしてから洗い物を始めた。終えると下階に戻り、過去の日記の読み返しをする。それからさらに、他人のブログも読んだあと、便所に立ち、戻ってくると隣室に入ってギターを弄った。そうして二時、ギターを弄っている一方でまた頭がぐるぐると回ったようで、何か不安な感じが出ていたので、音読をして心を落着けるかとちょっとだけ声を出し、そうして二時半から運動に入った(ブログを読んだのは、この運動に入る前の時間だったかもしれない)。身体を動かすとちょうど三時を迎えて、そこから日記を記述しはじめて、現在は四時直前である。
 上階に行き、ゆで卵を食べてエネルギーの補給として、下階に戻ると歯磨きをして、着替えもした。出るまでにちょっと時間が余ったので一〇分だけ読書をして、それから出発した。薄白い、曇り空の夕方だった。街道の南側の歩道にはまだ雪がいくらか残っている。裏通りを行くあいだ、この日は数種類の鳥の声が良く耳に入った。呼吸を意識しながら歩いていると、不安はほとんど湧いてこなかったようである。
 勤務は前日よりもさらに、余計な思考を差し挟まずに、ここでも折に触れて呼吸に意識を置いて、比較的集中して取り組めた。帰りは例によって電車に乗る。ホームに行くと既に着いていたので、最後尾からなかに入って、手近の席に腰掛け、瞑目して出発と到着を待つ。(……)
 最寄り駅で降りて、坂に入る。風が周囲の樹々から音を立てさせ、見上げれば墨色がかった夜空に月があるのだが、それが爪の切れ端を二つ重ねたように、弧が二つ並んで二重にぼやけているように見えた。帰ってからテレビで知ったことには、この日は皆既月食というものだったらしい。
 帰宅して居間に入り、両親と挨拶を交わす。ストーブの前にあぐらをかいて座りこみ、身体を温めると、手を洗ってから下階へ下りた。ジャージ姿に着替えて、上階に行き、食事を取った。肉と豆腐の料理に汁物、緑の菜っ葉の類である。テレビは『クローズアップ現代+』で、ビットコイン流出問題を扱っていたが、この仮想通貨の仕組みや問題はこちらの理解には余るし、今のところあまり興味も湧いてこない。皿を空にしたあと、母親が林檎を剝いてくれたのをいただいたが、これが瑞々しく、美味に感じられた。
 食後、風呂に入ったのが一一時前、出てくると湯を沸かして湯たんぽを用意した。そうして自室に帰って、あまりすぐに寝るとまた胃液の逆流で覚めるのではないかと、トリスタン・グーリー/屋代通子訳『日常を探検に変える ナチュラル・エクスプローラーのすすめ』を読みだしたのだが、頭が重く、眠気があったもので一〇分しか続かず、仕方がないと日付が変わる前にもう床に就いた。