●音楽。流してもやはり気分が平板なのは変わらず、以前そこに感じていた豊かさをまた感じるべくもないが、ないよりはまだあるほうがましなような気がする。John Coltraneなど流して耳を向ける。My Favorite ThingsにI Want To Talk About You。
●要するに自分は、どういう仕組なのかわからないが、病気によってこの世界を愛する能力を奪われた。何も感じられないというのはそういうことだ。自分はまだ若い。この先の生で膨大な量の物事を感受し、それらを書き記すはずだった。その機会がすべて失われてしまったことを考える時、死にたくなる。
●読み書きの能力を奪われたいま(そしてそれは戻ってこないという確信がある)、自分がこの生でやるべきことはもう終わってしまった。あとの生はどうあがいても余計な付け足しでしかない。臆病風に吹かれることなく、ひょいっと軽く死ねる人間だったら良かったと思う。