2020/2/14, Fri.

 橋のしたも湿っていて、土も粘りけこそないがいつもよりやわらかい。川と雨が一体になったようで、水が空に戻っていくみたいだった。(……)
 (町屋良平『愛が嫌い』文藝春秋、二〇一九年、36; 「しずけさ」)


 九時のアラームで起床することに成功した。空は薄雲混ざりで白濁様態に寄っていたが、淡い陽射しも漂っていた。コンピューターを点けて各種ソフトをクリックしてからベッドに戻り、枕に頭を乗せて光を目に浴びながら「胎児のポーズ」を取る。しばらく姿勢を維持したあと、インターネット各所を覗いてから上階に行った。母親は今日は午前中に新宿で研修、午後からは労働で早くも出かけている。最高気温が一八度まで上がるとか聞いていたものの、室内にいてもそこまで暖かくは感じられなかった。ジャージに着替えて寝間着を畳んで置いておき、食事の支度を始める。米は残り少なかったのでのちのために取っておくことにして、シーフードの混ざった前夜の野菜スープが残っていたのでそれだけを飲むことに決めた。それで大鍋を火に掛け、加熱しているあいだに洗面所に入って櫛付きのドライヤーで髪を梳かし、それから出てくるとスープは丁度良く沸き立っていたので、椀によそって食卓に就いた。新聞の一面を見ると、神奈川県の八〇代女性が新型コロナウイルスの肺炎で亡くなったという情報が伝えられている。既に前日に都内のタクシー運転手が一人感染したことが発覚しており、授業中に(……)くんとのあいだでちょっとだけ話題に上がったが、この女性はそのタクシー運転手の親族だと言う。ほか、千葉県で二〇代の男性が、和歌山県で何とか言う病院に務めている五〇代だかの医師がそれぞれ感染したともあり、また、今次の新型肺炎対策で政府は、二五〇億円だったか数字をもはや覚えていないが、数百億円規模の金をつぎこんで対処に当たる方針を表明したとのことだ。
 汁物はおかわりしてすべて平らげてしまい、椀と箸をさっと洗うと浴室に行って風呂桶を擦り、仕事を終えて出てくると自室から急須と湯呑みを運んできて緑茶を支度し、ポットに水も足しておいてから我が窖に帰る。茶を飲みながら早速七日の記事を綴りはじめた。九時四八分から始めて光よりも速く時が過ぎ、二時間半が一瞬で消え去って正午を越えたところでようやく七日の日記は完成した。なかなかに手間が掛かったものだ。力を注いで整えたところで大して変わりはしないのに、文章のリズムや形を執拗に気にしてしまうのだった。その甲斐あってわりあい丁寧に書けたとは思うが、しかしこの調子で行くとやはりいつまで経っても記述が現在に追いつかない。どうしたものか? 現時点でも一週間分遅れている。一週間前にも一週間分遅れていたわけで、何とこの一週間のあいだ、テクスト上の生と生身の生との距離を縮めることができていないわけだ。――さらに付言しておけば、その後、この二種の生のあいだの距離はますますひらいて一時一〇日分にまで拡大し、この文章を綴っている二月二一日午後八時前の時点でようやくその差を一週間分にまで戻すことが叶ったところである。まあいずれにせよ、どれだけ時間と労力が掛かろうとも一文一文を着実に重ねていくしかないのだ。
 七日の日記をインターネットに投稿したあと、dbClifford『Recyclable』をスピーカーから流し出して運動に入った。「胎児のポーズ」の腰周りを伸ばしほぐす力はやはり大したもののようで、大方これだけやっていれば良いような気がする。あとは立位前屈で脚の筋や腰をほぐしながら、脚上げ腹筋に「板のポーズ」及び「橋のポーズ」(ハーフブリッジ)によって腹や背の筋肉と体幹を鍛えていきたいところだ。そういうわけで諸々のポーズを取り、音楽がほぼ終わるまで、四〇分間に渡って身体の各所を温めた。『Recyclable』は名盤と言ってしまっても良いような気がするのだが、これだけの作品を作れる音楽家がどうしてほとんど無名のままに留まり、なおかつ活動も活発でないのか?
 時刻は一時を回った。上階に行くと、外は白く曇って陽射しが消尽しつつあったので、洗濯物を室内に取りこんでしまい、それからカップうどんを食べることにした。玄関の戸棚から「どん兵衛」の搔揚げうどんを取り出し、電気ポットから湯に注ぐと割り箸とともに下階に持ち帰り、日記の読み返しを開始する。まもなく五分が経過して麺が湯を吸って柔らかくなったので、容器の蓋を剝がし、麺を箸で掴んで上下させながらよく搔き混ぜて、搔揚げもスープに浸して食べはじめる。そうしながら一年前の日記を読むと、次のような文言が目に留まった。

 三時から読書を始めている。それまでの三〇分弱に一体何をしていたのだったか、とんと思い出せない。隣室に入ってギターを弄ったのだったか? そうだったかもしれない。昨日作ったアルペジオを繰り返し練習した時間があったはずだ。しかしそのようなことは些細で、どうでも良いことだ。では、どうでも良くないこととは何なのか? この日記において、そのような事柄は存在しない。すべてがどうでも良い。あるいは、すべてがどうでも良くない。そのようなものとして日記はある。
 (2019/2/14, Thu.)

 それから二〇一四年六月一七日分も読んだのち、緑茶を注いでくると今度は現在の日記に取り組みはじめた。まず昨日のことを下書きしておき、それから今日のこともメモ的に記して現在時に追いつくと二時四三分、部屋の掃除をすることにした。節分の日に母親がおざなりに撒いた豆も放置したままだったし、細かな埃も蔓延ってきて目に余っていたのだ。それでthe pillowsのベスト盤を巨大な音で流し出して、両親の衣装部屋から掃除機を運んできて、部屋の入口脇のカバーががたがたしている電源にケーブルを繋ぐと床の上のゴミを吸いはじめ、狭苦しい室内を何度も行き来した。掃除機の吸込口を細いノズル状態に変えて棚やテーブル上の塵なども吸い取っておく。全然完璧ではないものの、大まかで良いだろうと適当なところで切り上げて、大音量で流れている音楽のなか掃除機を両親の衣装部屋に戻しておき、自室に帰ってくると一時ベッドに寝転んで「胎児のポーズ」と脚上げ腹筋を行った。それからふたたび日記――八日の記事を頭から進めていき、一段落書くと読み返して意味と音のリズムをチェックして、修正するべき箇所を修正するとともに、脳内の記憶層にアクセスして印象像やイメージを広げ、文言を足しもする。そうして一時間が経過し、四時を越えるとdbClifford『Recyclable』をふたたび頭から流し出し、ベッドに仰向いてまたしても「胎児のポーズ」を取った。さらに脚を垂直に天井に向けて突き上げることで腹の筋肉を刺激し、加えて「橋のポーズ」すなわちハーフブリッジも行ったあと、着替えに入った。今日は青の装い、すなわち水色のシャツに紺色のスーツを纏うことにした。アルバムの三曲目、"Should I Wait"を歌いながら服を着替え、ジャケットまで身につけると洗面所に行き、歯磨き粉をつけた歯ブラシを口に突っこみながらそのまま階段を上がって仏間に折れ、椅子に腰掛けて靴下を履く。自室に戻ってくるとMさんのブログを瞥見しながら歯を磨き、まもなく始まった五曲目、"About A Girl"のミドルテンポの緩くアンニュイなビート感が大変気持ち良いので、床を踏む歩みや身体の動きをそれに同期させながら洗面所に行って、口内の白濁した歯磨き粉を吐き出し口を濯ぐとサビを口ずさみながら帰ってきた。それからふたたびこの日のことをメモ書きし、僅か八分で記録するべきことを記録する。出勤前に米を磨いでおこうと考えていた。普段は五時二六分発の電車の二〇分前、五時六分には作業を切り上げているところ、今日は米を磨ぐ分の時間を考慮してそれよりもさらに一〇分前、四時五六分に切りとすれば良いだろう。すなわち、あと一五分少々は八日の日記が書けるわけだった。
 そういうわけで四時五七分まで書き物を続けると、コンピューターを停めてバッグやポケットに荷物を入れ、そうして上階に上がり、食卓灯を点けてから三方のカーテンを閉めてしまった。窓辺を回って幕を引くあいだ、"About A Girl"が頭には流れており、無声音で口ずさみもする。それから台所に入って、スーツを脱がないまま袖を濡らさぬように注意しながら網状の布と洗剤を用いて洗い桶を洗うと、余っていくらか固くなった米を炊飯器から取り出した。その釜も洗ったあと、笊を持って玄関の戸棚の前にしゃがみこみ、米を三合取ると流しで磨ぐ。流水に触れる右手が骨肉から軋むような収縮感を訴える。磨ぎ終えると米を釜に入れて水も注いでセットし、六時半に炊けるように設定しておいた。
 そうしてコートを纏って玄関に行き、靴を履いて戸口をくぐった。ポストに寄って夕刊などの郵便物を取ると室内の台に乗せておく。腹がかなり減って身体が軽くなっており、手指をほんの微かに震わせ、肉体の位相や輪郭が微妙にぶれているような感覚を覚えながらふたたび扉を抜けて鍵を閉ざした。空気は全然冷たさを孕んでおらず、固まらずにさらさらと軽く流れていき、空は雲に覆われて白さがなだらかに広がっている。道を歩いていくとKさんの家からは雨戸を閉める音が立ち、Nさんの宅の前には配達のものらしい小さなバンが停まっていて、宅配員らしき姿もその傍に佇んでいた。坂道に折れて上っていくあいだ、微風の流れはあってもやはり肌を擦ると言うほどの質感でなく、せいぜい撫でるのみに留まって、緑色に塗り染められたガードレールの向こうで宙に掛かっている葉の連なりも、身じろぎせずに静まっている。出口付近で若い女性とすれ違った際、ひととき遅れて粉っぽいような甘い匂いが強く香った。
 ホームに向けて階段を下りながら左方を見やれば、石段の奥に立った梅の樹が点描状の白さを空間に塗布している。一週間前に見た時にはまだまだ蕾が優勢で、紅色と言うよりも遠目に見ると赤土めいた色彩に濁っていたのだが、もはや大方クリーム風の柔らかな白で統一されていた。早いものだ。ホームに入るとベンチに就いて手帳に言葉を書きつけはじめた。するとじきに、階段の方からゆっくりと杖を突く固い音が聞こえてきて、目を上げずとも例の白人の老人だなと判別される。老人は自販機に寄って空のペットボトルか何かを捨てたあと、こちらの前を通らずにベンチの後ろを通り抜けて反対側の端に座り、先日と同様スマートフォンを取り出して見ていたようだ。電車が来ると、こちらは彼とともに乗りこんで七人掛けの真ん中付近に腰を下ろし、引き続きメモ書きをしながら青梅まで過ごす。
 到着すると今日はすぐには降りずに向かいの一番線の電車が行くまで待って、それから降車してホームをゆっくり歩いた。前方には警備員と言うか、黄色と青のどぎついような原色が組み合わされたジャンパーを着た駅のスタッフが歩いており、奥多摩行きでひらいたまま放置されているドアがあると扉脇のボタンを押して閉めている。通路を辿るあいだ、『名探偵コナン』のスタンプラリーを催しているので例の幼児ぶった江戸川コナンの声が流れているのだが、昔は決め台詞が「見た目は子供、頭脳は大人」だったはずのところ、ここで流れている音声では「小さくなっても頭脳は同じ、迷宮なしの名探偵」となっていて、何となく締まらないようだった。駅を出ると空をほとんど覆い尽くしている雲に青さが忍び入りはじめているものの、地上は黄昏に浸ったとまでは行かず、裏路地の奥のマンションの外壁の色など明確に見え、その灯火もまだ際立っていなかった。
 今日の相手は(……)くん(中三・社会)と(……)くん(中三・英語)だった。当然、二人とも過去問である。予習することは特になかったので解答用紙をコピーしたりと準備を済ませたあとの時間は、手帳にメモを取って過ごす。そうして授業直前になって入口付近で出迎えをしていると、(……)先生に後ろから声を掛けられた。(……)先生、来てないですよねと言うので、マジかと笑って受け、彼が担当するはずだった数学と理科の授業を、(……)先生、(……)先生、(……)先生の三人に割り振った。こちらは数学も理科もできないので生徒の追加から免れることができ、幸い二対一のままである。授業をしながら面談を終えた室長とやりとりをしたり、(……)先生のところに行って(……)先生に連絡を取ってもらったりしたのだが、結局事情はよくわからない。室長が連絡ミスをしたのか(……)先生が忘れていたのか不明なのだが、何となく伝達ミスと言うか、どちらが一方的に悪いとも言えない意思疎通の齟齬があったのではないかという気がする。最後のコマにも(……)先生の授業は入っており、最悪こちらが残って代行するようかという可能性も考えたのだが、事務作業のために偶然呼んでいた(……)先生に担当してもらうということで始末がついた。
 それで授業についてだが、(……)くんは最後の授業なので最新の平成三一年度をもう一度扱ったところ、(……)点で、うーんという感じだ。ただ、二対一で余裕があったので間違えた問題はすべて確認することができた。(……)くんは記録を見るとどの年度も概ね出来が良く、それなので繰り返さなくても良いかと判断して平成二七年度を扱ったが、これが英作文でaのつけ忘れが一つあったのみでそのほかは完璧にできていたので素晴らしい。それで時間も余ったので、三一年度の大問四をじっくりと読んでもらったのだが、和訳を求めてみても問題なく訳せるし、意味がわからない部分というのはほとんどないようで、英語の実力はかなり固まっていると思う。
 五分ほど余裕を持って授業を終えて、片づけもすぐに済ませてしまったので今日は即座に退勤することができ、早めの電車に間に合った。ホームに上がって奥多摩行きに乗りこむと扉際に立ってガラスに映る自らの顔を束の間見つめ、それから目を閉じて到着を待つ。最寄りで降りると、せかせかと足を細かく送り出す人々に追い抜かされながらゆっくりと駅舎を抜けて、通りを渡ると自販機に寄ってコカコーラ・ゼロを買った。ペットボトルをバッグに入れて街道沿いを東へ行っていると、車が真新しいアスファルトの上をすーっと流れてきて、タイヤの滑りが実に良さそうである。路面は白い光が掛かると細かく艶を帯びるが、黄色の光の場合はそうでもない。それから木の間の坂道に折れ、苔の繁茂した脇で歩を一つずつ着実に踏んでいき、沢の水音に耳を寄せながら下っていって出口近くで横を向けば、斜面の上、樹々の立て込んだ奥は獣が潜んでいそうな完全無欠の闇であり、鹿などがいつ出てきてもおかしくはなさそうだ。樹の下を出ると頭上に穿たれた星が視界に入って、夜空が晴れていることに気がついた。家を発った時には曇り空だったはずだが、いつの間にか雲は払われたらしく、しかし月はないので、満月を越えて出の遅い時季に差しかかったようだ。家の前まで来たところで東の市街の方を見通すと、一枚の紙のようなマンションの面[おもて]に無数に灯された黄色の光が、距離があるために縦も横も隙間を埋められて暖かな格子模様を成しているように見えた。
 家に入ると、カレーの匂いがした。居間の戸をくぐると、米をやっておいてもらって助かったと母親が言う。匂いから知られた通り、夕食はカレーだった。洗面所で手を洗ってから自室に下り、コンピューターを点けながら服を着替えて「胎児のポーズ」を行ったあと、インターネット各所を瞥見してから食事へ行き、カレーや薩摩芋、それに白菜やら卵やらをマヨネーズで和えたサラダとブロッコリーを卓に並べる。テレビには山本美月という二八歳の、ショートカットでややボーイッシュな雰囲気もありながら見目麗しい女優が出演しており、ガチャガチャに嵌まっているという彼女の生態が紹介されていた。大阪は梅田のビックカメラか何かがガチャガチャマニアにとっての聖地らしく、彼女がそこに行ってずらりと並んだガチャガチャを眼光鋭く見分する様子を眺めながら、Sさんが最近のブログ記事に、上司がこの玩具に嵌まって集めていることを知ったと書いていたことを思い出した。一回四〇〇円だということを聞いて思わず悲鳴のような声を上げて驚愕してしまったという例の件である。その情報を合わせて考えてみるに、どうも結構大人でも、ファンと言うかマニアがいるようなのだ。山本美月はガチャガチャは一期一会だと繰り返し口にして、出逢えた時に買っておかないといつ売り切れてなくなってしまうかわからないと言っていたのだが、これなどほとんど古書店を回るこちらの心境と同じものではないかとも思えてくる。彼女は集めたガチャガチャの品を夜な夜な組み合わせてはオリジナルの設定やストーリーを考え、一人で遊んでいると言う。そんな彼女が今までで一番良い出逢いだったと語ったのは「たべっ子どうぶつ」のキャラクター――箱の表面に描かれている間の抜けたような雰囲気の動物たちである――のガチャガチャで、彼女はこれをコンプリートしているのだが、しかしこのシリーズには第二期があり、それは何だか知らないが大人気で続々と売り切れてしまい、山本も見たことがないと言う。そこで番組スタッフが調べてみると、イオンモールつくばに日本全国でほとんど唯一そのガチャガチャがあることがわかり、スタッフとともにそこを訪れた山本は第二期五種のキャラクターコンプリートを試みる。ここで彼女は、上限は三〇〇〇円、一〇回までの勝負という独自のルールを己に課していた。やはりどれだけ金をつぎこんでも良い、というものではないのだということだった。
 そんな番組を眺めたあと皿を洗って入浴に行き、風呂のなかで二〇分かそこら意識を失ったあと、そこから出てくると父親が帰ってきており、パジャマ姿で仏間に胡座を搔いて書類を見ていたので挨拶し、飲みかけのコーラを持って下階に帰った。そうして八日分の日記を綴る。合間にLINEで明日はどこに何時に行けば良いんだっけと尋ねると、成城学園前駅に三時過ぎと返ってきた。初めて訪れる土地だが、地図を見てみると比較的近くに用賀と世田谷美術館があり、この施設はボストン美術館展を見るために訪れたことがあって――二〇一四年か二〇一五年のことだと思う――、さらにもう一度、何の催しだったか忘れたが別の機会に出向いた覚えもある。ボストン美術館展では、侍の絵柄のあしらわれた着物を纏った妻カミーユを描いたクロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」が見ものだった。
 TDは風邪を引いて欠席だと言うので、新型肺炎でないことだけ祈るぞと送り、少しでもやばそうだったらすぐに病院に行くんだと勧めておいた。そのあと、the Hiatusのアルバムを聞きながら八日の日記に注力し、日付が変わったあたりで肉体が疲労し全体的にこごってきたので一度中断した。そうしてベッドに転がって「胎児のポーズ」を取ったりしながら休んでいたが、じきに眠ってしまい、意識を取り戻した時には二時だった。母親がこんな遅くまでまだ起きていたようで、トイレに出入りしているらしき気配で目を覚ましたのだった。それからこちらも用を足して歯を磨いたあと、ふたたび日記に邁進して午前四時まで言葉を作り、さすがにそろそろ眠ろうと明かりを消すと、月の光がカーテンを白くほんのりと明るませていた。


・作文
 9:48 - 12:13 = 2時間25分(7日)
 13:54 - 14:25 = 31分(13日)
 14:25 - 14:43 = 18分(14日)
 14:59 - 16:05 = 1時間6分(8日)
 16:30 - 16:39 = 9分(14日)
 16:39 - 16:57 = 18分(8日)
 21:48 - 23:36 = 1時間48分(8日)
 26:22 - 28:04 = 1時間42分(8日)
 計: 8時間17分

・読書
 13:15 - 13:44 = 29分(日記)

  • 2019/2/14, Thu.
  • 2014/6/17, Tue.

・睡眠
 2:30 - 9:00 = 6時間30分

・音楽