2022/7/29, Fri.

 内密に、『トレース』三十二号の嫌味野郎の [ウィリアム・J・] ノーブルに関してあなたにコメントしておきたい。何ゆえこの英語を教えるクロロホルム野郎が、聖像や熱狂的な信者たち、ギターでロンドをかき鳴らす者たちや百合の花の匂いを嗅ぐ者たちで溢れる会堂からやってきたこの保守的な輩が、この与太者が、文学の特別な批評家づらをしなければならないのか、あまりにもおぞましくてわたしは詳細に論じる気にもなれない。わたしにはもっと強い殺菌剤が必要だ。
 さまざまな文芸誌が溢れ、グノーシス主義者であれ、なよなよしたホモ野郎であれ、カナリアや金魚を飼っている婆さんであれ、ひたすら落ちて行こうと願う者たちが泥沼にはまり込んで抜け出せなくなり、戦場は怒りで沸き立っている。何ゆえこうした反動主義者どもは自分たちの立場に甘んじることができず、何ゆえ恐怖と嫉妬で魂を拳のように固くして、クラーケンを神のごとく出現させ、わたしたちに襲いかかり、感情を傷つけなければならないのか、(end35)まったくわたしの理解の範疇を超えてしまっている。彼らが自分たちの [﹅5] 雑誌に何を掲載しようが、間違ってもわたしは大げさに罵ったりするようなことはしない。わたしは施しを乞うてまではやりの詩の言葉を手に入れたりはしない。それでも彼らはわたしたちに口喧嘩をふっかけてきたのだ。何ゆえ? なぜなら彼らは自分たちが嗅ぐ人生の匂いに我慢ができず、理神論で分別が奪われてしまった陳腐なことこの上ない1890年代の言葉遣いと同じ泡や痰の中にわたしたちを投げ込みたいのだ。
 (チャールズ・ブコウスキーアベルデブリット編/中川五郎訳『書こうとするな、ただ書け ブコウスキー書簡集』(青土社、二〇二二年)、35~36; [アンソニー・リニック宛]1959年7月15日)




 めざめてからだをちょっと起こし、机の端に置いてある携帯を手に取って見てみると八時。二度寝にはいらず、そこがもう正式な覚醒となった。あおむけで深呼吸をしながら腹全体を揉んだり、こめかみや頭蓋を揉んだり、あたまを左右にうごかして首を伸ばしたりする。窓外では保育園の入り口が解除される特有の電子音とともに、子どもや保護者がおはようございますとあいさつしたり、保育士が子どもを置いてしごとにむかう保護者にたいして行ってらっしゃいと言ったりしているのが聞こえる。八時三五分で起き上がり、カーテンをあけると空は青い。洗濯ができる。洗面所に行って顔を洗って用を足し、マグカップをつかってうがいをすると、椅子について水を一杯飲んでから蒸しタオルで額や目をあたためた。浄水ポットから二リットルのペットボトルに水を補充しておく。そうして寝床に帰り、Chromebookで(……)さんのブログを読んだり、英文記事を読んだり。一年前の日記も読んだ。とちゅう、九時ごろに、もう洗濯してしまおうとおもいたち、いちど床をはなれて洗濯機に乗せてあるまな板などをどかして、汚れ物を一枚ずつビニール袋からとりあげてなかに入れ、スタートさせた。いったん臥位にもどって、水が溜まると洗剤を入れて蓋を閉める。パソコンをはなしたあとは昨晩につづきマックス・ブロート編集/城山良彦訳『決定版カフカ全集 10 フェリーツェへの手紙(Ⅰ)』(新潮社、一九九二年)を少々読んだ。カフカは手紙書きすぎだし、フェリーツェからちょっと返事がとどかなかったくらいで催促の追信を送ったりもしているし、フェリーツェ側としてはふつうに鬱陶しそう。しかも一通一通ながいし。それを読んで返信を書くのもけっこうな手間だろう。フェリーツェはカフカのしごとやかれが言っていることやその執念を理解できるほどの文学的センスや性質は持っていなかっただろうが、たぶんそれなりに本も読んでいるようだし、ベルリンに住んでいて劇場にもちょくちょく行っているようだし、当時の教養市民層という感じなのではないか。会社でもタイピストから出世して、数年で業務代理人になり、「一九一二年以来同社 [カール・リントシュトレーム株式会社] の口授録音機部の指導的地位についた」(58)というから、実際的社会における労働者として有能だったのだろう。それにしても、カフカが書くようなことを言っている手紙をもらったら、よほど文学とか芸術にふれていなければ、なんかよくわかんないこと言うへんなひとだなあとおもって困るんじゃないかとおもうが。よく文通がつづいたものだ。しかも連日のように送られてくるわけだし。
 一〇時過ぎまで読み、屈伸などちょっとして、一〇時二〇分から椅子に座って瞑想。二五分ほど。きょうは臥位のあいだに胎児のポーズを何回かやっておいたが、そうするとやはり血のめぐりがちがってからだが安定し、座っているのも楽だ。終えると洗濯物を干した。タオルやバスタオル、靴下、肌着の上下二セットにTシャツとハーフパンツ。ちょうど物干し棒の左半分におさまるくらい。あとで座布団二枚も出しておいた。そうして食事へ。キャベツとセロリとキュウリのサラダ。キャベツを盛ったうえから残っていたセロリをぜんぶ刻んでふんだんにばらまき、キャベツの小丘をところどころもちあげて混ぜる。キュウリは輪切りにして全体に配置。緑しかないから色味が単調だが、セロリはなかなかよい。こんどまた買おうとおもう。すりおろしタマネギドレッシングをかけたあとにベーコンを乗せて机にはこび、あとコロッケや唐揚げをレンジで加熱。そうしているあいだにサラダをむしゃむしゃやりだして、肉があたたまるとサトウのご飯も加熱して、唐揚げなどとともに食べる。コンピューターをまえにしてウェブを見ながら食し、食後はバナナのさいごのいっぽんも食べてしまった。洗い物をすると一二時くらいだったのではないか。はやく日記を書きたいが、どうも目のあたりとかあたまとかにこごりがあって、まだからだが文を書く態勢にととのっていない。それで太ももの内側を揉みながら音読し、あいまに立って屈伸したり、首や肩をまわしたり、背伸びをして左右に上体をかたむけたり、前後の開脚で脛を伸ばしたりした。首をまわしたり前後左右に伸ばすのが大事で、そうするとやはりあたまがはっきりする気がする。一時にいたるときょうのことを書き出して、ここまで記せば二時前。朝に(……)さんからきのうはとつぜんお邪魔しましたとSMSがはいっていたので、また飯でもたかりにいかせてくださいと返信しておいた。昼には母親からも来たので、今月末で保険証が切れたら(……)市で国民健康保険に入るので、失効証明みたいなものをもらえるよう父親につたえておいてくれと返信。


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 そのあと、きのう、二八日の記事を書き、書きつづけて五時ごろ終えた。とちゅう、二時台だったかそとに出てクラフトコーラを一本買った。そのすこしまえにおそらくゴミの回収車が来て、ボックスいっぱいに詰めこまれた缶やペットボトルなどを回収しているらしい、ガシャガシャとおおきなおとが立っていたが、たぶん毎週この金曜日に回収し、自販機の飲み物もそこで補充しているのだとおもう。そとはあまりにも暑かった。階段を下りると建物出入り口のその細い通路に午後の陽射しがはいりこんでおり、日なたを踏み越えてそとに出ればとたんにからだはうえからしたまでいっぺんに熱気につつまれて、まさしく密閉的なその密度ときたらまるで殺人をおかしたいがごとく、まちがいなく死人の出ている暑さだとおもった。ところがなぜか、室内では、エアコンはドライのしずかな運転でどうにかなっている。一〇〇円玉で炭酸飲料を買ったあと、片手を額につけながらみあげてみると、保育園の上空で太陽はなにものにも邪魔されず純粋かつ完全なひかりをひろびろと放射している。
 また書きもののとちゅう、三時ごろだったかに洗濯物を取りこんだ。取りこむだけで寝床の掛け布団のうえにかさねて放置しておき、デスクにもどってきのうの記述に邁進した。そうしてしあげると、しかし二七日分が書けていないのでまだ投稿はできない。時刻は五時過ぎ、からだがつかれたのですこし休もうと布団のうえにころがった。陽をたっぷり当てた座布団は背中のしたでいつもよりやわらかなふくらみをつくっている。エアコンをつけすぎなので切ろうとスイッチを押し、窓をあけたところがそうするとしかしまだまだ暑い。それなのでつけなおすと、ドライにもかかわらずちょっと涼しすぎる。おもうにこれはコーラにはいっていたカフェインの影響もあるのではないか。臥位でカフカ全集を読みながら空腹をおぼえており、たんなる空腹ではなくてうすくへこんだからだがこまかく振動するようでたよりない感覚なのだが、これはカフェインを取ったときの反応である。それで寒気もかんじやすくなっていたのではないか。なんでもよろしいが、ともかく足を揉みつつカフカの手紙を読みすすめて、六時を過ぎると起き上がってここまで加筆した。いまは六時半を過ぎたところ。腹はあいかわらず減っているが、食事を取るよりもまえに二七日の記述を終わらせてしまいたい。一、二時間はかかる気がしているのだが。そうでもないか? もう記憶も薄れているし。
 ひさしぶりに「くらしTEPCO Web」にアクセスして電気料金を確認してみたところ、六月一七日から七月一六日の分で二六九五円。ワンルームのひとり暮らしとしてこれが高いほうなのか安いほうなのか平均がわからないのだけれど、このくらいならなんとかやっていけそうな気がする。いまは暑さのためにエアコンをわりとバカスカつかっているので、この夏が過ぎればもうすこし安くなるとおもうし。ガスのほうは一〇〇〇円くらいだった。これも高いのか安いのかまったくわからない。つかいすぎなのだろうか? 食費も、いま値段をぜんぜん気にせずわりと好き勝手にバカスカ買っているので、どれくらいかかっているのか計算していないけれど、ほんとうはもっと節約するべきなのではないか。そのへんの家計はいちおう記録だけはつけているのだが、分野ごとの計算とかはしていない。あとクレジットカード支払いにしている料金たちの明細も詳細に確認していない。そのへんをちゃんとやっていかないと早晩金がなくなって追い出されることになりかねないが、めんどうくさくてやっていない。そもそも先月分の月収なんて、パニック障害が再発してしまって後半はだいぶ休んだから、三万ちょっとしか稼いでおらず、ここの家賃が三万三〇〇〇円だから家賃分にすら達していないのだ。お笑い草だ。通帳の残高も五五万くらいしかない。まあ逆にいえばそんなにいますぐ死にはしないが、ここにいられるうちに持続可能な生活を確立しなければならない。母親からは返信があって、保健手続き用の書類はもう用意してあるとのことだった。


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 いま一〇時二一分。うえまで書いたあとはそこで表明したとおり二七日の記事をすすめたのだが、予想通り二時間ほどかかって、切りがついたのは八時半くらいだった。往路帰路のことはたいしておぼえていなかったのだけれど、職場にいるあいだのことを書き出せばあれよあれよとことばが出てきて、いちにちはたらくと書くことがずいぶんおおくなる。ふつうの外出でもそうだが。だいたい生徒ひとりひとりについてこの子はどうだった、なにをはなした、授業はどこをやってどうだったとかを書いているからそれは時間がかかるに決まっているのだけれど、そういうふうに生徒たちのことを書き記すのはやはりおもしろい。一〇年後くらいに読んだらかなりおもしろい自信がある。やはり、こういうにんげんがここにいたのだということだけでおもしろいし、記録する動機になるのだ。ところで二七日の記事には(……)にまつわって講師 - 生徒間関係について綴り、ブログには職場にかんする記述のうちそのぶぶんだけ公開しておいたけれど、それを書いているときにはなぜかまったくおもいあたらなかったのだが、いまじぶんが(……)にやっているのは、いちおうかれの目標である(……)の資格を取れるように、学校で来年授業がはじまるのに先んじてそのテキストをいっしょに読んだり用語や道具をおぼえさせたりするということなわけで、とうぜんながらじぶんは(……)の資格勉強などしたことがない。ということは、かんぜんにではないにしても、じぶんはもう知を持っている主体から脱落しているではないかと。そもそもそういうかたちの特殊な授業をするとなったときにも、まあぼくもいっしょに勉強していくような感じですけど、と母親などにも言って受け入れられたわけだし、だから、おれもうなかば「無知の教師」やってんじゃん、と。なぜかおもいあたらなかったのだが。授業中だって(……)といっしょにテキストをみながら、わからない単語とかがあれば、これがなんなのかぜんぜん知らんけど、とかふつうに笑って言っているし、すくなくともここにおいては相当対等になれているのではないか? みごとに権威失墜できているのではないか? もちろんかんぜんではない。いろいろな意味での優位性はこちらにまだまだのこっているが。
 二七日の記事を終えてブログのnoteに投稿したところで背中がかたくて二八日分もそのまま投稿する気にはならず、寝床にのがれたときにそういうことにおもいあたった。その後ゴロゴロしながらChromebookでウェブをみる。胎児のポーズとか、ひさしぶりに合蹠、座位前屈、コブラのポーズもそれぞれやっておいた。そうして布団をはなれたのは一〇時まえくらいで、二八日分を投稿し、投稿したあと外出時のながたらしい記述をちょっと読み返してしまって、それからここまで記して一〇時三五分。


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 そのあとは食事を取ったり、進行中の詩を書き足したり。いまやっているのはキーボードからはじまるやつ。いちおうさいごまで行って締めくくりをつけたのだけれど、そのまえの羅列というか列挙のところをもうすこし増やしたい。それができて順番をととのえれば、完成ということになる。午前一時くらいからは寝床にうつってだらだらしてしまい、シャワーを浴びるのがめんどうくさくなってしまったので、けっきょくややべたついた肌と髪のまま、三時二〇分に消灯した。


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  • 「ことば」: 1 - 13
  • 「英語」: 624 - 629
  • 日記読み: 2021/7/29, Thu.

(……)新聞は一面でコロナウイルス情報があり、東京はきのう一日で新規感染者が三〇〇〇人超、過去最多を連日で更新し、全国でも九五〇〇人とかだったか、これも過去最多だと。あとは角田光代が新聞連載「タラント」を終えての感慨などをはなしているのをちょっと読み、国際面でベラルーシの記事。ベラルーシを経由して隣国リトアニアに行く移民難民(ほとんどはイラクのひとで、ほかコンゴ共和国ギニアなどアフリカ系のひともいると)が増えており、去年一年では七二人程度だったところが、今年は一月から七月二五日までで二七三五人だかをかぞえて三八倍になっていると。それは、ルカシェンコ大統領が人権や反体制派の件で対立しているEUにたいして報復の意味合いでおくりこんでいるのではないかとみなされているらしい。ルカシェンコはじっさい、快適なヨーロッパにむかうひとびとをわれわれは止めはしないと表明して、移民難民の移動を黙認することを明言したという。五月に航空機を強制的に着陸させて反体制派メディアの創設者を拘束する事件があって、EUが反発し、それいぜんから反体制派の抗議のたかまりもあったわけだが、リトアニアへの流入は特に六月から増えているらしい。同国には、スベトラーナ・チハノフスカヤも退避しているので、嫌がらせめいているわけだ。


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文中に言及されている原武史『〈女帝〉の日本史』はちょっと気になる。NHK出版新書。『皇后考』もわりと気になるが、あれはやたら分厚かったはず。この新書の内容としては、「徳川時代の『列女伝』は〈女が政治をする、あるいは権力を握ると、その国は滅ぶ〉という説を広めた。そして〈権力をもった女性が否定的に語り継がれていく場合、非常に淫乱な女だったという話が再生産されるわけです〉」とすこしだけ引かれているが、政治的権力欲と性欲というのはかさねて見られる傾向があるのかもなあとかおもった。女性だけでなく、「英雄色を好む」とかいうのもそのたぐいだろう。とはいえ、対象が女性のばあい、そこに「淫乱」という語が付与される。それでおもったのだけれど、「淫乱」というその語じたいは中立的なのかもしれないとしても、じっさいにそのことばがさしむけられるのはおおかた女性にたいしてばかりではないか? と。男性について「淫乱」という語をあてることがあまりないような気がするのだが。「淫乱」を分割すると「淫ら」と「乱れる」にわかれるわけだが、「淫ら」は男性にももちいることができるとしても、性的な放縦を「乱れる」というばあいも、おおかた女性にかぎられるような気がするのだが。もしそのイメージがある程度正当だとすると、性的に「乱れる」のはもっぱら女性ばかりなわけである。つまり、男性が性的に奔放でも、それは「乱れ」ではないとみなされていることになる。「乱れる」というのは、「乱雑」とか「散乱」というような語をかんがえてもわかるように、秩序立った状態、あるべき正常な状態から逸脱した異常性という意味を持つ語だから、女性は性的に貞節であるというか、エロスに奔放だったり積極的だったり能動的だったりしない状態が女性の「正常」だということになる。そういう通念はむろんいままでの歴史上だいたいずっと採用されてきた男性の幻想的理想なわけだけれど、もう一語のレベルからしてそれが見えるのではないかと。


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Vincent Ni, and Joan E Greve in Washington, “Xi Jinping tells Joe Biden not to ‘play with fire’ over Taiwan in two-hour call”(2022/7/28)(https://www.theguardian.com/world/2022/jul/28/xi-jinping-tells-joe-biden-not-to-play-with-fire-over-taiwan-in-two-hour-call(https://www.theguardian.com/world/2022/jul/28/xi-jinping-tells-joe-biden-not-to-play-with-fire-over-taiwan-in-two-hour-call))

The Chinese president has warned Joe Biden against “playing with fire” over Taiwan in a highly anticipated phone call that lasted more than two hours on Thursday, as tensions remain high over the House speaker Nancy Pelosi’s potential trip to the island next month.

“Those who play with fire will be perished by it. It is hoped that the US will be clear-eyed about this,” Xi Jinping, according to a Chinese statement. He also urged the US to implement the three joint communiques that serve as the foundation for relations between the two countries “both in word and in deed”. Xi vowed “resolutely” to safeguard China’s national sovereignty and territorial integrity and said this is “the firm will of more than 1.4 billion Chinese people”.

This is not the first time Xi has used such language to dissuade Washington from publicly supporting Taipei. Last November, Xi also warned the US president in a virtual summit that China was prepared to take “decisive measures” if Taiwan makes any moves towards independence that cross Beijing’s red lines.

In response to Xi’s comment on Taiwan, Biden reiterated Washington’s policy and said it had not changed and that “the United States strongly opposes unilateral efforts to change the status quo or undermine peace and stability across the Taiwan strait”, according to the US statement, which was much shorter than the Chinese one.

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On Thursday, Taiwan’s military said it fired flares to warn away a drone that “glanced by” a strategically located and heavily fortified island close to the Chinese coast that was possibly investigating its defences. A senior Taiwanese official said it was a Chinese drone, probably one of China’s new CSC-005 drones. China has not commented.

In 1997, China complained about the then speaker Newt Gingrich’s visit to Taiwan, but eventually swallowed its irritation. Analysts worry that as Xi prepares for an extraordinary third term as China’s president later this year, he would not want to be seen as weak in his response to such a move.

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Chinese state media said Xi told Biden the US should abide by the “one-China principle” – which the US calls the “one-China policy” – and stressed that China firmly opposed Taiwanese independence and interference of external forces.