20240908Sun.
- 午後3時に母親と待ち合わせて実家へ。14:40に出る。11時覚醒の体たらくだったのでやや忙しなかったが、洗濯できたし敷布団も陽に当てられた。シーツを洗いたい。駅前のパン屋でパン買っていく。メロンパン、なんかトマトのやつ、ホテルブレッド半斤、メロンクロワッサン、塩バターパン、なんか栗のやつ(新作とあった)。店員ははじめて見た男性。
- 病院裏手の道のサルスベリのショッキングピンクが、昼間の光(といって雲がちだったので薄い)のもとで濃い。目にしみる、とはいわない。つやめく、ともいわない。ただにただに濃い。
- 建設現場の角で曲がるとベンチ。かなり太った女性。そのうしろや周囲はひたすら草。細茎の群れ。ふかふかっとあたりを覆いつくしている量感が風にたわんでうねりを走らせる。細く乏しい、ススキみたく明確ではない花穂みたいなものをもった草だった。まぎれるようにネコジャラシがいくらか。通路に沿ってずっと続く。わりと風のある日。
- (……)で買いもの。車中ではBeatlesの三枚目を流す。のち、Lennonの『Rock n’ Roll』も。
- 夜、8時から9時20分くらいまで歩く。一路西。(……)駅の入口まで行ってもどってくる。ひと気わずか。ほぼない。車ばかり。(……)と(……)のあいだでは本当にひとりも見なかった。暗い。草のにおい。森のもりあがり。川音。ガードレールの向こうを降りているまったき闇。木の間の。梶井基次郎になった気分。家の間近の林の縁の夏草むらがめちゃくちゃ高くかさんで氾濫風情でやばかった。
- 帰って風呂。ベッドで休む。手を法界定印にして、要するに仰臥禅めきつつ、King RecordsのThe World Roots Music Libraryのチベット仏教の坊さんらが読経してるやつ流す。ナムギェル学堂の僧侶たち。最初の、”ヴァジュラバハイラヴァ成就降魔”は45分ある。べつに特におもしろくはないが、低い声の集団読経と、突発的に(というわけではないのだろうが)入る鳴り物メインの楽器だけで、メロディ要素ほぼないので、落ちつくは落ちつく。
20240912Thu.
- 好天。洗濯。からだガタガタ。左右のずれ大きい。4時ごろまでよく休む。
- 買い出し。少しだけ遠回り。日陰多いが、陽射し明るい。(……)通り、前を行く男性、シャツの背が明るんでは影を流す。明暗が踊る。ぱっ、ぱっ、と、一瞬でせわしなく切りかわることもあれば、イチョウの木の葉むらの模様が、ほとんど目にとらえられぬすばやさあいまいさで横切ることも。横断歩道前で待ちながら受ける西陽はまぶしく重く、粘っこい。マスク。
- 帰り、路地。あくまで明るい。色つきの明るさ。風。木の葉が揺らぐ。二、三、並んだこずえが。道端の足もと、雑草の色は抜けて軽い。家々の庭木の色もどことなくかわいている。秋の感。背後から走る斜陽は厚く、夏が内に名残っている。季節の境目である今の時期が、昼から夕刻への変わり目であるこの午後4時半に凝縮されている、と言えないこともない。
- 玉ねぎ、ピーマン、エリンギ、豚肉を炒めて米と喰らう。9時半頃からウルフ『波』。254から291。すんばらしい。何度でも読みたい。ここにあることばの半分以上から3分の2くらいは書き抜き対象となる。
- 書見前、シャワー時、”Little Ghetto Boy”の訳案をめぐらす。responsibilityを「なすべきこと」で解決できるのではないか。
- 手書きで縦書きの書き抜きノートをつくりたい気がしている。通し番号をふって日々少しずつ写す。ライフワークにする。