八時半に離床し、昼前に小一時間ほど歩きに行った。実家から東の木の間の坂を上っていき、街道に出るところで裏道を選んで折れ、テニス部の生徒らが校庭に見える中学校の裏をくだってAに入ると、グラウンドの北東角から路地を行き、車道沿いに出ず細い急坂をゆっくり踏んで街道へ。道路を渡ってNで小便すると、そのまま北側の裏道、S通りを西にもどる。行きで折れた箇所から入って家のほうへ。木の間の坂を下っていくと、終わり近くで左は木のない斜面となって、南の山まで宙がひらける。遠くにひかりのつや色を見る。川向こうの土地は木々にまぎれながら家並みをいくらかのぞかせており、そのなかで外れにあってひとつきりである小さ屋根だけがかがやきを乗せてぎゅっと白い。すごくいいなと感じた。北面にあたる山はひかりのおかげで蔭深い部分と突き出した箇所を一緒にならべて希薄化され、対照を埋め、緑の全体もかすまされている。歩けば屋根からかがやきは抜け、もっと手前の、近所の瓦が今度は濡れる。すこし残念におもう。


 なぜだかわからないがきょう、やたら快便で、朝食後、出勤前、アパートに帰ってきてからと、三回クソをしている。快便なのではなくて下痢の前兆だったらゆるさない。