2016/10/31, Mon.

 二度寝の危険は去ったものの、起きあがる力を身に引き寄せるまでにはまだちょっと掛かって、そのあいだに窓外に目をやっていると、川の流れを遡るように、白雲に包まれながら太陽が滑って行くのだが、うっすらとした円形のその姿は夕刻の西空に雄々しく膨らんでいるあの輝きと同じものとは思えないほどに小さく、太陽というよりは、夜に雲のなかを泳ぐ満月のようだった。しかし、明確な眩しさをもたらさないにしてもそれは確かに目を灼く光線を放ってはいたようで、と言うのは、便所に行こうと立つと視界の真ん中に靄が生まれて、見るものがそれに阻まれており、空間も全体に暗く感じられたからだ。便所に行って放尿しても、自ら液体を放つ先の便器のなかが見えないような有り様である。

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