きのうのつづき。「トンカ」の一段落目。 とある生垣のほとり。一羽の鳥がさえずった。と思うと太陽は、もう藪かげのどこかに姿をかくしていた。鳥の歌がやんだ。夕方だ。百姓娘たちが歌をうたいながら野をこえてきた。こんな書きかたはくだくだしいか? だ…
一四日の木曜日のつづきで「塔のある街」の精読をすすめようとおもうが、そのまえにことのついでに、ムージルの「グリージャ」「トンカ」の冒頭について。まず前者の一段落目。 人生には、奇妙に歩調をゆるめて、前進をためらっているのではないか、それとも…
二時四〇分ごろだったかに外出。スーパーへ。とにかく風がつよすぎる。朝起きたときから豪風のひびきを聞いていたし、一一時台に洗濯物を干したときも窓をあければ右から左へ、北から南へと吹きつづけていて、圧力を受けて水平になろうとするパンツとかをか…
いまじぶんはTのはしっこのほうにある三万円くらいのワンルームアパートに住んでいて、おなじまちのなか、ここからあるいて三五分かそのくらいのところにA家という親戚がある。母親の妹であるYさんがとついださきで、むかしからかかわりや親しみが深い。きの…
ふうけいしゅう くるまのなか ふろんとがらすに、つぶがぶつかりだす かぜにほうこうをうしないうずをまくむし ゆきだ、とこえがあがる あまつぶをこえないおおきさに、たしかにしろさをもっている あたればまもなく、じわりときえる あとにいろはない。 こ…
一食目を食って歯を磨いているあいだに、「Happiness is a step away from misery」というタイトルをおもいついた。 きのうさっそく、「塔のある街」の精読・分析をはじめたが、きょうはできない気がする。一回一段落ずつくらいでゆっくりやっていきたい。
きょうの外出。いつもとは逆の道のりで、Cまわりをあるいてみようとおもった。かっこうは例によって、無印良品の茶色いシャツに、ブルーグレーのズボン、藍色のジャケット。シャツの第一ボタンをとめる。もうジャケットで日陰をあるいていても空気が冷たくな…
きょうの調子はわるくはないが、あまりよくもない。腹のあたりがすっきりしない。 きのうの外出で印象にのこったことがいくつかある。出たのは三時半ごろだったか? まず金をおろすためにちかくの郵便局に向かった。アパートを出て右に向かい、路地はすぐ尽…
Mさんが「塔のある街」のこまかな読解を書いてくれていた。ありがとうございます。 「塔のある街」はおもいついたことをひとつひとつ、さーっとすなおにそのまま書いただけで、じぶんでもどうなっているのかわからない。つぎの小説を書くまえに、じぶんで精…
きのう、Tがあげていた音源にTAがコメントするとともにさいきんの状況をちょっと知らせていたので、コメントしておいた。LINE。それとともに、「塔のある街」をこの音楽方面の友人らにも読んでもらうかとおもって、というか実家にいるあいだにそうおもってい…
17:19。きょうは九時ごろ起床。冷蔵庫のなかみすくなし。タマネギとシイタケと豆腐と溶き卵をスチームケースにおさめてレンジ。ほか、実家に行っているあいだも炊飯器のなかにとどまっていたのでもう固くなった米を茶漬けに。洗濯もした。食後に干そうとする…
さきほど車中で母親が、道路脇に小学生くらいの男の子がいたらしく、傘をおちょこにしてたみたい、水ためて遊んでたみたい、と言った。傘をおちょこにして。これはすごい。じぶんの表現語彙になかった。イメージ連関になかった。傘を持って走ったりすると、…
飼育員 餌だ。 虎 ねむい…… 飼育員 餌だぞ。 虎 ねむいの。 飼育員 おまえは餌を食べなければならない。 虎 ねむいんだってば。食欲もないし。 飼育員 なぜ? 虎 知らないわよ。運動不足なんじゃない? 飼育員 このあいだまで、あんなに喜んで食べてたじゃな…
土曜日。いつも母親がむかえに来てくれるRあたりに向かうとちゅう。南の車道沿いを行って、お好み焼き屋をまえを過ぎたあたりで、うしろから抜かされる。老人。七〇歳くらいとみえる。まず左手にもっているちいさなバッグ、四角くて真っ黒なそれに、「FIDES…
18:49。実家からさきほど帰還。Mさんのブログをのぞいたら、こちらと知り合って一〇年とあった。その間、じっさいに会ったことは三回しかない。これはけっこうふしぎな感覚だ。生活を詳細につづったブログをたがいに読んでいて、あいてのことはだいたい知っ…
ギター 35(https://note.com/diary20210704/n/ne93a6de952f3) 36(https://note.com/diary20210704/n/n90644526d480)
きょうはあさに雨が降っていたが、一時くらいにはやんだ。カーテンの白さの向こうにひかりの白さがうすくかさなる昼だった。二時二〇分ごろ歩きに出た。無印良品で買った煉瓦色と黄土色の中間くらいのシャツに、なじみのブルーグレーのズボン。うえはモッズ…
食後はすぐに歯をみがく。それからかるく掃除をすることがおおい。洗濯機のうえで野菜を切るので、こまかなゴミをとって拭いたり、冷蔵庫をみがいたり、ゆかや机のしたのラグマットにクラフトテープをペタペタやってほこりをとったり。きょうはトイレのゆか…
誉め歌 ナス! おお! ナスよ! ああああなたはなんてナス?! ああ、ナスよ! ナスとしかいいようがない! ナス! ナス! あなたはなんとナスなのか?! これほどまでに! ナス! あなたの色! 深い、とても深いナス色! そのなかにいったい、なにをひそめ…
ふうけいしゅう くるまのなか ふろんとがらすに、しろいつぶがぶつかりだす かぜにほうこうをうしないうずをまくむし ゆきだ、とこえがあがる あまつぶをこえないおおきさに、たしかにしろさをもっている あたればまもなく、じわりときえる あしあとにいろは…
ふうけいしゅう こうえんのはじにうめのきがある。ちいさな。あめのひだった。わさんぼんのほのかなあまみをはらんだしろが、つつつ、とならんでえだをうめている。ゆらぎなく。あめにおされず、つちにひかれず、しずかにとまっている。かさなるように、かた…
生まれたての金曜日からの使者たちを連れていく居酒屋へ はしけへ 東尋坊へ 波乗りジョニーのうえへ 約束破りの土曜日の夜は奇妙な道が増殖しすぎてホワイジャパニーズピーポー 洗濯日和が日曜日ならば選択日和と群青日和はいったいどこに行ったらいいの? …
「そうね、もちろんいいわ、もし明日、お天気だったらね」 そうラムジー夫人はこたえ、「でも、ヒバリさんとおなじくらい、早起きしないとだめですよ」と言い足した。 このことばが息子に、並々ならぬよろこびを運んできてくれることになった。まるで遠足に…
「そうね、もちろんいいわ、もし明日、お天気だったらね」 そうラムジー夫人はこたえ、「でも、ヒバリさんとおなじくらい、早起きしないとだめですよ」と言い足した。 これらのことばが息子に、並々ならぬよろこびを運んできてくれることになった。まるで遠…
日曜日の夜、寝るまえ、一〇時ごろに、ギターを二回やった。 33(https://note.com/diary20210704/n/n94eb7fce5986) 34(https://note.com/diary20210704/n/nff6bf98b01bd) "After You've Gone"という曲がある。Bessie Smithがうたっている。ねんまつに機…
三日の日曜は八時台に起きていった。居間にあがるとテレビは秋田県横手市をとりあげている。いぶりがっこをつくる老女のドキュメンタリーのようだった。ストーブのまえで屈伸したり腕をまわしたりしているうち、番組はもう終盤だった。音楽がながれはじめた…
三時五五分だ。スーパーへ行ってきた。雨が弱く降っている。部屋を出ると通路の端、階段のまえから手を宙にのべる。たしかに降っているのでちょうど閉じたとびらへともどり、靴箱の戸にかけてある傘を手に取る。階段を下りて道に出るとさっそくひらいて右へ…
うぇっへっへっへっへ! ええ、そう、そうですとも、ワシーリイ・エヴラモーヴィチ! まったくそのとおり、あなたのおっしゃるとおりですとも! でもね、ワシーリイ・エヴラモーヴィチ、あなただってわかってらっしゃるでしょう、あのひとたちの事情が! あ…
とりあえずいっぽん書けたので、つぎの小説まではすこし間をあけたい。本を読みたい。「塔のある街」を書き出していらい、まったく読んでいなかったので。ようやく「ポルトガルの女」を読みすすめることができる。きょうの宵前から実家に行く。実家にはパソ…
やっちゃったあとでやはり整理がついてくるというか、「塔のある街」については、ミスったなというおもいもあり、いやでも、意外とそうでもないのかなというかんがえも浮かんで、いずれにしてもいまそれはここには書かない。 きのうはゆうがたの六時ごろにあ…