2017/1/10, Tue.

 それで新聞からは目を上げて視線を巡らせると、炬燵テーブルの上がひどく眩しい。日向と日蔭の境が生まれており、その境界線の縁が、白さが一線走って固まったように、殊更に輝いている。陽の来たるもとの窓は全面明るく、汚れも曇りもほとんど見当たらず視線を妨げずに通過させる。川向こうの屋根がいくつも真っ白に、それ自体発光体と化しており、山の、箒を何本も集めて逆立てたような裸の枝々の斜面の一区画に、霜なのだろうか、白さが付着して混じりこんでいる。