八時のアラームで一度覚めたが、例によって二度寝に入って寝過ごし、気づけば一一時五〇分を迎えていた。部屋の空気には熱が籠もっており、肌は汗を帯びていた。上階に行き、顔を洗ってから前夜の残り物を温めていると、買い物に出ていた母親が帰ってきた。玄関に置かれた荷物を運び込み、品物を冷蔵庫に収めていった。食事を取ると風呂を洗い、浴室から出てくると前日に(……)くんに貰ったクッキーを食べた。室に戻ってコンピューターを点け、メールをチェックすると、(……)さんからメールが届いていた。田中彰吾という研究者のホームページを見ていたら、離人症関連の文献リストを発見したので報告するとのことだった。添付されていたPDFファイルを眺めたところ、覚慶悟『離人症日記』というものが面白いかもしれないと思われたので、Amazonのほしいものリストに追加しておいた。
それからインターネットを閲覧して娯楽的な時間を過ごしたあと、二時過ぎから前日の日記の続きに取り掛かった。細部まで記憶が蘇って来ず、記憶にせよ書きつけている文にせよとにかく手応えを感じることができないので、文章を綴っていてもまったく面白くなく、こんなことをやっていて意味があるのだろうかと疑問を抱かざるを得なかった。
三時半から読書を始めるが、例によってまたもやいつの間にか眠りに。
夕刻、餃子を作る。
夕食時、ニュース、ジョン・マケイン議員死去の報。
夕食後、散歩。満月。空、群青。