食後はすぐに歯をみがく。それからかるく掃除をすることがおおい。洗濯機のうえで野菜を切るので、こまかなゴミをとって拭いたり、冷蔵庫をみがいたり、ゆかや机のしたのラグマットにクラフトテープをペタペタやってほこりをとったり。きょうはトイレのゆかもすこし拭いた。食事をとって三〇分か四〇分くらいするとスワイショウをやる習慣になっている。音楽をきく。ここ数日は、Marian AndersonとNina SimoneBrad Mehldau。Marian Andersonは黒人霊歌をうたったやつ。けっこういい。Rの発音をあまりにも巻くのでちょっと笑ってしまう。バッハをうたっているのもきいた。こちらはあまりピンとこなかった。なじみが足りない。『Nina Simone Sings The Blues』はブルースだ。七〇年代のアメリカやイギリスのロックを通過したにんげんにとって、ブルースといわれてイメージするのはこういうものだろう。いかにもなブルース。バックがいい。"Since I Fell For You"がある。「Black Women Singing in America」にも入れた。センチメンタルな渋味がかったバラード。いい。"Since I Fell For You"はBrad Mehldauが『Blues & Ballads』でやっている。それをきこうとおもった。Amazon Musicにはなかった。『Ode』もなかった。ほんとうにないのだろうか。こんど検索しなおしてみる。しかたなく、『Live In Tokyo』をきいた。古巣にもどってしまう。あたらしいほうになかなかいかない。それがきのう。きょうはつづきをながした。"From This Moment On"がむかしからずっとすごい。すこし泣いた。二食目のあと、"Things Behind The Sun"にもどった。"From This Moment On"にもういちどいたった。すごかった。Mehldauの演奏のかたちを小説として形象化できないだろうかとおもう。横書きで、ページのうえとしたにべつの語りが配される。基本的には直線ですすむ。たしょうのあそびや、飛躍や、波打ちや、おおきな盛り上がりや、交流や交錯や入れ替わりが、文字の配置で視覚上にあらわれる。内容といくらか連関をもたせる。