2014/6/26, Thu.

 寝坊した。目ざめても意識がはっきりしなくて、起きるまで一時間かかった。起きなくてはと思いながらからだが動かないのを観察していた。十一時になってようやく上にあがって、チャーハンをあたためた。サラダと野菜スープといっしょに食べた。チャーハンにはイカが入っていた。ムハマド・ユヌス『貧困のない世界を創る』をわずかに読んだ。今日もあいまいな天気で、最近はずっとそうだった。晴れても空の半分はかならず雲が覆っていて、すっきりとした晴れ空を見たおぼえがない。
 Pat Metheny『Unity Band』を久しぶりに流して日記を書きながら、昨日買ったJoshua RedmanとSteve Miller Bandをインポートした。書き終えると一時前で、時間がなかった。ムハマド・ユヌスは読書会の課題書だから明後日までに読み終わらなくてはならないけれど、終わらない気がした。時間はあるはずなのになかった。
 皿を洗って、風呂を洗って、洗濯物を入れてタオルをたたんだ。部屋にもどってストレッチをして、ベッドに寝転がって読書をした。BGMは昨日買ったJoshua Redman『Trios Live』に変えた。Joshuaのライブが悪いわけがない。そのまま二時過ぎまで過ごして上へあがると、母はもう帰ってきていて、とうもろこしを食べていた。腕立て伏せをして体重をはかると五三キロぴったりだった。風呂をすませて、Joshua Redmanの"The Ocean"の最後まで聞くと、また最初の"Moritat"から流れはじめた。"The Ocean"はLed Zeppelinの曲で、見事にしあがっていた。原曲はJohn Bonhamが得意のもったりしたテンポだけれど、Joshuaはそれよりはやめだった。原曲だとボーカルだけになるブレイク部分をベースに主導させてサックスをのせたのがよかった。JoshuaはElastic BandでもZeppelinの曲をなにか取りあげていた記憶がある。音楽を聞きながら歯みがきをして着替えてから、Art Blakeyのバードランドの夜を一曲だけ流した。
 陽が出ていたから暑かった。中途半端に晴れたやわらかい陽ざしは嫌いではなかった。電車に乗ったけれど音楽は聞かなかった。職場の扉をくぐる前に、雲にさえぎられながらまぶしく射す西陽を浴びた。
 四時間くらい働いた。つかれた。
 コンビニに寄ろうとしたら昨日会ったのと同じ生徒ふたりがまたいたから、またかよ、と声をあげた。ATMで二万円おろして、スーパーでお茶などを買った。それからまたコンビニにもどって四月分の年金をはらった。期限は過ぎていた。五月分も今月までだけれど、お金はない。電車で帰った。今日も星も月も見えない夜で、林のなかの少し頭上がひらけた場所を見あげると、木と夜空の区別があいまいなほど暗かった。
 帰ったあとはMiles Davis『On The Corner』を流してまた読書したけれど、集中できずにいくらも進まなかった。プルーストもミシェル・レリスも読めていない。