2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ギター 35(https://note.com/diary20210704/n/ne93a6de952f3) 36(https://note.com/diary20210704/n/n90644526d480)

きょうはあさに雨が降っていたが、一時くらいにはやんだ。カーテンの白さの向こうにひかりの白さがうすくかさなる昼だった。二時二〇分ごろ歩きに出た。無印良品で買った煉瓦色と黄土色の中間くらいのシャツに、なじみのブルーグレーのズボン。うえはモッズ…

食後はすぐに歯をみがく。それからかるく掃除をすることがおおい。洗濯機のうえで野菜を切るので、こまかなゴミをとって拭いたり、冷蔵庫をみがいたり、ゆかや机のしたのラグマットにクラフトテープをペタペタやってほこりをとったり。きょうはトイレのゆか…

誉め歌 ナス! おお! ナスよ! ああああなたはなんてナス?! ああ、ナスよ! ナスとしかいいようがない! ナス! ナス! あなたはなんとナスなのか?! これほどまでに! ナス! あなたの色! 深い、とても深いナス色! そのなかにいったい、なにをひそめ…

ふうけいしゅう くるまのなか ふろんとがらすに、しろいつぶがぶつかりだす かぜにほうこうをうしないうずをまくむし ゆきだ、とこえがあがる あまつぶをこえないおおきさに、たしかにしろさをもっている あたればまもなく、じわりときえる あしあとにいろは…

ふうけいしゅう こうえんのはじにうめのきがある。ちいさな。あめのひだった。わさんぼんのほのかなあまみをはらんだしろが、つつつ、とならんでえだをうめている。ゆらぎなく。あめにおされず、つちにひかれず、しずかにとまっている。かさなるように、かた…

生まれたての金曜日からの使者たちを連れていく居酒屋へ はしけへ 東尋坊へ 波乗りジョニーのうえへ 約束破りの土曜日の夜は奇妙な道が増殖しすぎてホワイジャパニーズピーポー 洗濯日和が日曜日ならば選択日和と群青日和はいったいどこに行ったらいいの? …

「そうね、もちろんいいわ、もし明日、お天気だったらね」 そうラムジー夫人はこたえ、「でも、ヒバリさんとおなじくらい、早起きしないとだめですよ」と言い足した。 このことばが息子に、並々ならぬよろこびを運んできてくれることになった。まるで遠足に…

「そうね、もちろんいいわ、もし明日、お天気だったらね」 そうラムジー夫人はこたえ、「でも、ヒバリさんとおなじくらい、早起きしないとだめですよ」と言い足した。 これらのことばが息子に、並々ならぬよろこびを運んできてくれることになった。まるで遠…

日曜日の夜、寝るまえ、一〇時ごろに、ギターを二回やった。 33(https://note.com/diary20210704/n/n94eb7fce5986) 34(https://note.com/diary20210704/n/nff6bf98b01bd) "After You've Gone"という曲がある。Bessie Smithがうたっている。ねんまつに機…

三日の日曜は八時台に起きていった。居間にあがるとテレビは秋田県横手市をとりあげている。いぶりがっこをつくる老女のドキュメンタリーのようだった。ストーブのまえで屈伸したり腕をまわしたりしているうち、番組はもう終盤だった。音楽がながれはじめた…

三時五五分だ。スーパーへ行ってきた。雨が弱く降っている。部屋を出ると通路の端、階段のまえから手を宙にのべる。たしかに降っているのでちょうど閉じたとびらへともどり、靴箱の戸にかけてある傘を手に取る。階段を下りて道に出るとさっそくひらいて右へ…

うぇっへっへっへっへ! ええ、そう、そうですとも、ワシーリイ・エヴラモーヴィチ! まったくそのとおり、あなたのおっしゃるとおりですとも! でもね、ワシーリイ・エヴラモーヴィチ、あなただってわかってらっしゃるでしょう、あのひとたちの事情が! あ…

とりあえずいっぽん書けたので、つぎの小説まではすこし間をあけたい。本を読みたい。「塔のある街」を書き出していらい、まったく読んでいなかったので。ようやく「ポルトガルの女」を読みすすめることができる。きょうの宵前から実家に行く。実家にはパソ…

やっちゃったあとでやはり整理がついてくるというか、「塔のある街」については、ミスったなというおもいもあり、いやでも、意外とそうでもないのかなというかんがえも浮かんで、いずれにしてもいまそれはここには書かない。 きのうはゆうがたの六時ごろにあ…

終わった。21285字。やっぱりつなぎが足りない気がしたので、朝に屍になっているあいだにイメージされた場面をひとつ書き足した。じぶんにも小説が書けました。ありがとうございます。あとは、このブログを見てくだすっている方に読んでもらえたらうれしいで…

塔のある街 旅の途中で、ひとは多かれすくなかれ、おのれをうしなうことになる。ただしいこころ構えを知らなければ、それに気がつくことはない。気づく者は数すくなく、おのれ以上をうしなえる者はさらにずっとすくない。 街の門をくぐるときの数秒間、そこ…